概要・特徴
遺跡名 | 馬場遺跡 |
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所在地 | 田布施町 |
主な時代 | 弥生時代 古墳時代 |
馬場遺跡は、才賀川北側の丘陵裾部に立地する、弥生時代中期から古墳時代中期前半を中心とする集落跡です。
調査区からは、円形や方形の竪穴建物21棟をはじめ、掘立柱建物、土坑(穴)、溝等を確認しました。円形の竪穴建物のうち1棟は、直径が約11mと県内最大級の規模をもちます。また、壁や床面に熱を受けた痕があり、多量の炭化材や焼土を残す建物も複数あり、火災を被ったものと考えられます。そのほか、土器が廃棄された土坑や、木炭を焼成した土坑、須恵器の甕を丸々1個体分埋めた土杭等も確認しました。
出土遺物は、弥生土器が多数を占め、壺・甕・鉢・器台・支脚等、バラエティに富み、他地域との交流を示す土器も含んでいます。そのほか、石鏃・紡錘車・砥石・台石等の日常用具、ガラス小玉・管玉等の装身具も出土しました。